ダークサイドの『Nothing』は、今年最も期待しているアルバムだ。
- アンソニー・ファンターノ(The Needle Drop)
重厚なグルーヴと途切れのない展開がぎっしり詰まっており、楕円を描くように続くジャムは、どれもが前の曲を超えるスケールへとさらに広がりを見せていく。
- Pitchfork
デビュー・アルバムがResident Advisorの年間ベスト1位に選ばれるなど衝撃的なデビューを果たし、2020年代においても最重要プロデューサーの1人として数えられるニコラス・ジャー、アームスをはじめ数々のNYインディー・バンドを渡り歩いた名マルチ・プレイヤーのデイヴ・ハリントン、そして新メンバーのトラカエル・エスパルザの3人によるバンド、ダークサイド。いよいよ2月28日(金)に発売される4年ぶりの最新アルバム『Nothing』より、先行で7分弱の大作シングル「Are You Tired? (Keep On Singing)」をミュージック・ビデオと共に公開した。
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これまでの2作品を制作するにあたり、ニコラス・ジャーとデイヴ・ハリントンは、様々なアイデアやメロディの断片をスタジオに持ち込み、それらを形作っていき、『Psychic』(2013年)と『Spiral』(2021年)が誕生した。しかし『Nothing』は、自由な即興演奏やアコースティックなリフ奏法、エレクトロニックな浮遊感などから導き出された音像を模索した結果となった。また、バンドとしての最初の10数年間から根本的に変化したことは、ジャーとハリントンが長年の友人でありコラボレーターでもあるドラマー兼楽器デザイナーのトラカエル・エスパルザを新たなメンバーとして迎え入れたことである。
2014年のツアーで使用していた7フィートの両面ミラーを粉々に破壊した直後、ダークサイドは6年間の活動休止を発表した。その間、ニコラス・ジャーは自身の名義や、ダンス志向の別名義アゲインスト・オール・ロジックとして、高い評価を受けたソロアルバムを次々と発表し、映画のサウンドトラックやFKAツイッグスのプロデュースを手掛けた。ニューヨークの前衛ジャズシーンにルーツを持つハリントンも偉大な新星ロック・バンド、テーパーズ・チョイス(リアル・エステートとヴァンパイア・ウィークエンドのメンバーで結成されたジャム・バンド)の立ち上げメンバーとしても活躍するなど、たちまちL.A.アンダーグラウンドの中心的存在として注目されるようになった。
そして物語はロサンゼルスで再開する。2022年秋、ダークサイドは8年ぶりにライヴバンドとして生まれ変わった姿を披露すべく、一連のツアーを企画した。復帰に向けての準備として、ダークサイドはロサンゼルス北東部にテナントを借りた。エスパルザがメンバーとして加わったことで、バンドのサウンドと精神は根本的に変貌した。2022年の夏を通して、新生トリオはゼロから自分たちを作り上げていった。The Spiral Houseで、彼らは自分たちの新しいアイデンティティと表現方法を解読していった。こうした即興のセッションから、「Nothing Jam」というひとつの重要な指針が生まれた。このコンセプトは、最初、マインドフルネスを絶えず探求する中で浮かんできたものだったが、それだけでなく、ハリントンが毎朝、生まれたばかりの娘と過ごすひとときにも由来している。彼は、娘と一緒に床に座って何もしないという行為に深い美しさを見出したのだった。「Nothing(無・何もない)」というモチーフは、2023年の春から夏にかけて行われたダークサイドのヨーロッパ・ツアーで繰り返し登場した。「Nothing Jam」における無の感覚は、むしろ、創造の源となる宇宙と化す可能性を秘めていた。アルバムのレコーディング・セッションはツアーのオフ日に開始され、3人は南フランスのスタジオに籠った。彼らはすぐに自由奔放でゆるいグルーヴに身をゆだねた。フランスの後にはロサンゼルスで1週間、さらにパリで1週間のセッションが続いた。その結果誕生したのが、この『Nothing』である。
2025年2月28日(金)に世界同時発売となる本作は、デジタル/ストリーミング配信に加えて、国内流通仕様盤CDに解説書を収録。輸入盤はCDと通常ブラック・ヴァイナルに加え、数量限定レッド・ヴァイナルが発売される。
ダークサイドの『Nothing』は、今年最も期待しているアルバムだ。
デビュー・アルバムがResident Advisorの年間ベスト1位に選ばれるなど衝撃的なデビューを果たし、2020年代においても最重要プロデューサーの1人として数えられるニコラス・ジャー、アームスをはじめ数々のNYインディー・バンドを渡り歩いた名マルチ・プレイヤーのデイヴ・ハリントン、そして新メンバーのトラカエル・エスパルザの3人によるバンド、ダークサイド。いよいよ2月28日(金)に発売される4年ぶりの最新アルバム『Nothing』より、先行で7分弱の大作シングル「Are You Tired? (Keep On Singing)」をミュージック・ビデオと共に公開した。- アンソニー・ファンターノ(The Needle Drop)
重厚なグルーヴと途切れのない展開がぎっしり詰まっており、楕円を描くように続くジャムは、どれもが前の曲を超えるスケールへとさらに広がりを見せていく。
- Pitchfork
これまでの2作品を制作するにあたり、ニコラス・ジャーとデイヴ・ハリントンは、様々なアイデアやメロディの断片をスタジオに持ち込み、それらを形作っていき、『Psychic』(2013年)と『Spiral』(2021年)が誕生した。しかし『Nothing』は、自由な即興演奏やアコースティックなリフ奏法、エレクトロニックな浮遊感などから導き出された音像を模索した結果となった。また、バンドとしての最初の10数年間から根本的に変化したことは、ジャーとハリントンが長年の友人でありコラボレーターでもあるドラマー兼楽器デザイナーのトラカエル・エスパルザを新たなメンバーとして迎え入れたことである。
2014年のツアーで使用していた7フィートの両面ミラーを粉々に破壊した直後、ダークサイドは6年間の活動休止を発表した。その間、ニコラス・ジャーは自身の名義や、ダンス志向の別名義アゲインスト・オール・ロジックとして、高い評価を受けたソロアルバムを次々と発表し、映画のサウンドトラックやFKAツイッグスのプロデュースを手掛けた。ニューヨークの前衛ジャズシーンにルーツを持つハリントンも偉大な新星ロック・バンド、テーパーズ・チョイス(リアル・エステートとヴァンパイア・ウィークエンドのメンバーで結成されたジャム・バンド)の立ち上げメンバーとしても活躍するなど、たちまちL.A.アンダーグラウンドの中心的存在として注目されるようになった。
そして物語はロサンゼルスで再開する。2022年秋、ダークサイドは8年ぶりにライヴバンドとして生まれ変わった姿を披露すべく、一連のツアーを企画した。復帰に向けての準備として、ダークサイドはロサンゼルス北東部にテナントを借りた。エスパルザがメンバーとして加わったことで、バンドのサウンドと精神は根本的に変貌した。2022年の夏を通して、新生トリオはゼロから自分たちを作り上げていった。The Spiral Houseで、彼らは自分たちの新しいアイデンティティと表現方法を解読していった。こうした即興のセッションから、「Nothing Jam」というひとつの重要な指針が生まれた。このコンセプトは、最初、マインドフルネスを絶えず探求する中で浮かんできたものだったが、それだけでなく、ハリントンが毎朝、生まれたばかりの娘と過ごすひとときにも由来している。彼は、娘と一緒に床に座って何もしないという行為に深い美しさを見出したのだった。「Nothing(無・何もない)」というモチーフは、2023年の春から夏にかけて行われたダークサイドのヨーロッパ・ツアーで繰り返し登場した。「Nothing Jam」における無の感覚は、むしろ、創造の源となる宇宙と化す可能性を秘めていた。アルバムのレコーディング・セッションはツアーのオフ日に開始され、3人は南フランスのスタジオに籠った。彼らはすぐに自由奔放でゆるいグルーヴに身をゆだねた。フランスの後にはロサンゼルスで1週間、さらにパリで1週間のセッションが続いた。その結果誕生したのが、この『Nothing』である。
2025年2月28日(金)に世界同時発売となる本作は、デジタル/ストリーミング配信に加えて、国内流通仕様盤CDに解説書を収録。輸入盤はCDと通常ブラック・ヴァイナルに加え、数量限定レッド・ヴァイナルが発売される。