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TYCHO / ビジュアル、ライティングを含めた総合芸術としての完成度の高さは圧巻! ティコのライブレポートが到着! 会場で完売となったTシャツとロングスリーブTシャツ、 スウェットの受注生産スタート!

2025.02.03

TYCHO / ビジュアル、ライティングを含めた総合芸術としての完成度の高さは圧巻! ティコのライブレポートが到着! 会場で完売となったTシャツとロングスリーブTシャツ、 スウェットの受注生産スタート!

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TYCHO / ビジュアル、ライティングを含めた総合芸術としての完成度の高さは圧巻! ティコのライブレポートが到着! 会場で完売となったTシャツとロングスリーブTシャツ、 スウェットの受注生産スタート!

Photo by SHUN ITABA @Shun_Officially

TYCHO @O-EAST 2025.1.31

2024年8月にリリースされたアルバム『Infinite Health』を携えての来日公演。8年ぶりとなるジャパンツアーということもあり、即日ソールドアウトとなったO-EASTの場内は熱気に包まれていた。スコット・ハンセンは、ギターのザック・ブラウン、ドラムのロリー・オコナー、ベースおよびキーボードのビリー・キムという不動の編成のバンドとともに登場し、新作を象徴するディスコ・ナンバー「Phantom」で幕を開ける。

『Infinite Health』では、ブラウンに加えてグリズリー・ベアのクリス・テイラーを共同プロデューサーに迎え、インディ・ギター・サウンドをこれまで以上に取り入れたプロダクションへと舵を切った。生楽器とエレクトロニック/DJの手法を融合させてきたTYCHOにとって、ライブでの試行錯誤が反映されたアルバムと言えるだろう。そんな新作を引っ提げてのパフォーマンスは、予想を超える完成度だった。楽曲に合わせて映し出されるビジュアルと、ミラーボールを効果的に使ったライティングが、観客に絶妙な没入感を与える。アレハンドロ・ホドロフスキー『ホーリー・マウンテン』の一場面とともに奏でられる「Spectre」から、海や波、サーフィンのイメージとフレンチ・ハウス風のビートが交錯する「Hours」へと続くメドレーには、これまでのレパートリーが『Infinite Health』仕様のダイナミックなバンド・サウンドにアップデートされているのがはっきりと感じられる。

ニューヨークのノスタルジックな街並みが映し出される「Weather (Vamp)」のダウンテンポ、『Infinite Health』のオープニングを飾るファンキーな「Consciousness Felt」の演奏後、ハンセンは日本に戻ってこられたことへの感謝を述べる。続く「A Walk」では、ギターを手に取り、チルなムードからダンサブルな展開へと変化する楽曲に合わせて、観客は踊ったり、リラックスして体を揺らしたりと自由なスタイルで楽しんでいた。これこそ、TYCHOのライブならではの光景だ。新作で異彩を放つ「Green」を生で聴けたのも嬉しい驚きだった。ハンセンがステージ前方に出て、ギター・ソロを起点にサウンドスケープを緻密に構築していく。音源では瑞々しいチルアウトな印象だったが、ライブでは重厚なリズム・セクションが加わり、深く没入するプログレ的な展開へと昇華していた。
ここから、2006年の『Past Is Prologue』収録の「PBS」へ。IDM/アンビエント色の強い原曲が、より肉感的でラフなバンド・アレンジへと変貌を遂げている。続く「L」のトリッピーで甘美な響き、疾走感あふれる「Horizon」で観客の熱気はさらに高まる。

日本で撮影された近未来SF的なMVをバックにした「Devices」、クロスカントリーを題材にしたMVが印象的なファンク/ディスコ・チューン「Time to Run」へと流れるアップリフティングなセット構成も見事だった。ここでハンセンは「2006年に最初に東京に来て、信じられないほど素晴らしい経験だった」と日本という国が自身のキャリアに大きな影響を与えたことをMCで明かし、フェニックスを思わせるフレンチ・タッチな「Totem」へ。キャッチーなメロディを持ちながら、彼らしい音のトリートメントも行き届いた、TYCHOサウンドの真骨頂でありある種の到達点と言える。リリース時「ライブでいちばん聴き映えする曲」とほのめかしていた通りの仕上がりだ。続く「Awake」のイントロに合わせてハンセンが手拍子を求めると、会場の一体感は最高潮に達する。メランコリックなメロディとグルーヴが開放感とともに響き渡り、本編は幕を閉じた。

この夜は、昨年からアメリカ各地を巡ってきたツアーの最終日ということもあり、再登場したハンセンはオーディエンスとクルーへの感謝を述べ、満足そうな笑顔を見せた。アンコールでは「Apogee」「Division」を披露。アンビエント/エレクトロニカの繊細なテクスチャーと、ダンス・ミュージックやロックバンドとしてのダイナミズムが交錯し、TYCHOの歩んできた歴史が凝縮されたような時間だった。とりわけ「Division」では、緊張感あふれるイントロの後、ドラムンベースのリズムと破壊的なギターのディストーションが会場を包み込み、圧倒的なカタルシスを生み出した。

エレクトロニック・ミュージックの枠を超え、インディ・ギターを鳴らす独自のスタイルを深化させた素晴らしいパフォーマンスだった。ビジュアル、ライティングを含めた総合芸術としての完成度の高さは圧巻で、野外フェスティバルからライブハウスまで対応できるTYCHOのライブ・アーティストとしての魅力を再確認した夜だった。

Text by 駒井憲嗣

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