「『CUPID & PSYCHE ‘85』は花火みたいな、点描画みたいなシンコペーション」
-グリーン・ガートサイド
Scritti Politti 'The Word Girl' TOTP (1985)
〈Rough Trade Records〉は、スクリッティ・ポリッティの過去のカタログから、1985年の『Cupid & Psyche '85』と1999年の『Anomie & Bonhomie』という2枚のアルバムを、CDとLPの両方のフォーマットで7月30日にリリースする事を発表した。
スクリッティ・ポリッティの名を世に知らしめた名盤『CUPID & PSYCHE ‘85』。
当時、このアルバムをライブで表現することは困難とされていたが、発売35周年を記念して、再発盤の発売と同時に、アルバムの全曲を初めてライブで演奏するという。
また、同時発売される『Anomie & Bonhomie』は当初CDのみのリリースだったため、ヴァイナルでの発売は今回が初めてとなる。その他、1988年に発売されたアルバム『Provision』も3枚目のリイシューとして年内に発売される予定だ。
1976年、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムド、ハートブレイカーズのライブを観たグリーンは、彼らから、自らのバンドを結成する「許可」を得たような気がしたと話す。その結果、スクリッティ・ポリッティが誕生したと言う。当時の彼らの音は、グリーンの言葉を借りれば「耳障りで崩壊しそうな」な音楽で、ひっくり返るようなドラム、たどたどしいレゲエのベースライン、そして甲高いギターが特徴的だった。
「Sweetest Girl」を含む一連のシングルとEPをリリースした後、バンドは1980年代初頭のブラック・アメリカンR&Bポップにインスピレーションを受け、その方向性をガラリと大きく変えた。「とにかく素晴らしいとしか言えない、解放的な音楽...何かが降りてきた感じだったよ」とグリーンは当時を振り返る。〈Rough Trade〉のジェフ・トラヴィスが、キーボードの魔術師デヴィッド・ガムソンとドラマーのフレッド・メーハーをグリーンに紹介したことで、新たな編成となったスクリッティ・ポリッティは、後に『Cupid & Psyche 85』になる楽曲達の制作を開始した。その後も彼らは『Provision』(1987年)、『Anomie & Bonhomie』(1999年)をリリースし、「White Bread Black Beer」(2006年)はマーキュリー賞にノミネートされた。
2021年7月30日(金)に発売される2作の日本盤CDにはグリーン・ガートサイドとデヴィッド・ガムソンが楽曲について語っている新たなライナーノーツの翻訳と、解説および歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックがそれぞれ1曲ずつ追加収録される予定。また日本のみアナログ盤は初回限定帯付仕様盤が発売される。本日より随時各店にて予約スタート。
『Cupid & Psyche '85』
1985年夏にリリースされた『Cupid & Psyche '85』はポップの傑作であると同時に、音楽プロダクションにおける画期的な作品でもあった。近年ではノラ・ジョーンズを世界に知らしめたデビュー作『Come Away With Me』、他に、ダニー・ハサウェイ、アレサ・フランクリン、チャカ・カーン、ダイアナ・ロス、ホール&オーツ等、歴史に残る多くの名盤たちのプロデュースを手掛け、数多くのグラミー賞を獲得した巨匠アリフ・マーディンが監修し、ニューヨークの優秀なセッション・ミュージシャンたちが多数参加した。このアルバムからは5枚の超大ヒット・シングル、「Wood Beez」、「The Word Girl」、「Absolute」、「Perfect Way」、「Hypnotize」が生み出され、世界中で大ヒットを記録した。
『Anomie & Bonhomie』
1999年にCDでのみ発売。バンドのスタイリッシュでポップなスポットライトに照らされた、モス・デフ、ミシェル・ンデゲオチェロ、ウェンディー・メルボインといったコラボレーター達は、ネオンライトのようなきらめきを放っている。ヒップホップと心を打つバラードが隣り合い、心に響くメロディー、妥協のない音楽性、感情的な衝撃とが融合している。
-グリーン・ガートサイド
Scritti Politti 'The Word Girl' TOTP (1985)
〈Rough Trade Records〉は、スクリッティ・ポリッティの過去のカタログから、1985年の『Cupid & Psyche '85』と1999年の『Anomie & Bonhomie』という2枚のアルバムを、CDとLPの両方のフォーマットで7月30日にリリースする事を発表した。
スクリッティ・ポリッティの名を世に知らしめた名盤『CUPID & PSYCHE ‘85』。
当時、このアルバムをライブで表現することは困難とされていたが、発売35周年を記念して、再発盤の発売と同時に、アルバムの全曲を初めてライブで演奏するという。
また、同時発売される『Anomie & Bonhomie』は当初CDのみのリリースだったため、ヴァイナルでの発売は今回が初めてとなる。その他、1988年に発売されたアルバム『Provision』も3枚目のリイシューとして年内に発売される予定だ。
1976年、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムド、ハートブレイカーズのライブを観たグリーンは、彼らから、自らのバンドを結成する「許可」を得たような気がしたと話す。その結果、スクリッティ・ポリッティが誕生したと言う。当時の彼らの音は、グリーンの言葉を借りれば「耳障りで崩壊しそうな」な音楽で、ひっくり返るようなドラム、たどたどしいレゲエのベースライン、そして甲高いギターが特徴的だった。
「Sweetest Girl」を含む一連のシングルとEPをリリースした後、バンドは1980年代初頭のブラック・アメリカンR&Bポップにインスピレーションを受け、その方向性をガラリと大きく変えた。「とにかく素晴らしいとしか言えない、解放的な音楽...何かが降りてきた感じだったよ」とグリーンは当時を振り返る。〈Rough Trade〉のジェフ・トラヴィスが、キーボードの魔術師デヴィッド・ガムソンとドラマーのフレッド・メーハーをグリーンに紹介したことで、新たな編成となったスクリッティ・ポリッティは、後に『Cupid & Psyche 85』になる楽曲達の制作を開始した。その後も彼らは『Provision』(1987年)、『Anomie & Bonhomie』(1999年)をリリースし、「White Bread Black Beer」(2006年)はマーキュリー賞にノミネートされた。
2021年7月30日(金)に発売される2作の日本盤CDにはグリーン・ガートサイドとデヴィッド・ガムソンが楽曲について語っている新たなライナーノーツの翻訳と、解説および歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックがそれぞれ1曲ずつ追加収録される予定。また日本のみアナログ盤は初回限定帯付仕様盤が発売される。本日より随時各店にて予約スタート。
『Cupid & Psyche '85』
1985年夏にリリースされた『Cupid & Psyche '85』はポップの傑作であると同時に、音楽プロダクションにおける画期的な作品でもあった。近年ではノラ・ジョーンズを世界に知らしめたデビュー作『Come Away With Me』、他に、ダニー・ハサウェイ、アレサ・フランクリン、チャカ・カーン、ダイアナ・ロス、ホール&オーツ等、歴史に残る多くの名盤たちのプロデュースを手掛け、数多くのグラミー賞を獲得した巨匠アリフ・マーディンが監修し、ニューヨークの優秀なセッション・ミュージシャンたちが多数参加した。このアルバムからは5枚の超大ヒット・シングル、「Wood Beez」、「The Word Girl」、「Absolute」、「Perfect Way」、「Hypnotize」が生み出され、世界中で大ヒットを記録した。
『Anomie & Bonhomie』
1999年にCDでのみ発売。バンドのスタイリッシュでポップなスポットライトに照らされた、モス・デフ、ミシェル・ンデゲオチェロ、ウェンディー・メルボインといったコラボレーター達は、ネオンライトのようなきらめきを放っている。ヒップホップと心を打つバラードが隣り合い、心に響くメロディー、妥協のない音楽性、感情的な衝撃とが融合している。