Photo Credit: Kazma Kobayashi
Yo La Tengo @ FUJI ROCK FESTIVAL '23 7/28 (FRI)
フジロック1日目、太陽が沈み始め空が赤く染まり始めた午後7時、フィールド・オブ・ヘブンに登場したのは、アメリカのインディーズ・スリーピース・バンド、ヨ・ラ・テンゴだ。2013年以来、10年ぶりのフジロック出演のベテラン・バンドである。
USのインディー・バンドと聞くと、ゆるさ、危うさ、それらを上回る期待を抱く。ヨ・ラ・テンゴはまさにそんなバンド。
ネオ・サイケデリック・バンドとも表現される彼ら。そのノイジーなサウンドは都会でも自然の中でもマッチする。ハードでもパンクでもなく、心地よい癒しになるのだ。
1曲目は「Sinatra Drive Breakdown」、タイトルの「Sinatra Drive」というのは、彼らの地元ニュージャージー州ホーボーケンの大通りの名前。ホームタウンであるニュージャージー州のホーボーケンは、川を隔ててマンハッタンのビル群などが見える街。
「太陽が沈むにつれて月が昇るのが見える」という今回のシチュエーションにピッタリの歌詞。ノイズギターの高揚感もあって、オーディエンスは1曲目からヨ・ラ・テンゴの世界に一気に引き込まれる。
2曲目の「Tonight’s Episode」は、奈良美智のLACMA(ロサンゼルス・カウンティ美術館)で行われたエキシビションの際に提供した楽曲だ。言葉の表現が難しいバンド。ヨ・ラ・テンゴってどんなバンドって聞かれたら、奈良美智のアートのようなバンドと答えるのがいいかもしれない。奈良のパンクな表情をした女の子のアートと彼らの表現は似ている点を感じる。
苗場では珍しいほどの猛烈な暑さを食らった昼間。ギターのフィードバック・ノイズとベースのグルーヴに山から吹いてくる風が心地いい。
ブレイクビーツとギターの絡みが面白い「Miles Away」、ニューヨーク・パンクのような爽快さの「Fallout」、ジョージアのタンバリンが心地いい「Stupid World」、夜空には月が光る。ジョージア・ハブレイ、アイラ・カプラン、ジェイムズ・マクニューの3人が生み出してきた常に新たなサウンドと挑戦。長きにわたる音楽活動の軌跡をたどるような夜。楽器とメインボーカルを次々とスイッチしながらの90分間。初めて聴いたオーディエンスも虜にしたに違いない素敵な夜。
ラストの「I Heard You Looking」では、クライマックス、アイラがギターをストラトキャスターからジャズマスターに持ち替える。最後の最後、甘いトーンのサウンドを奏でながらライブは終了。アイラの「また会おう!」の言葉通り、11月には単独での公演が予定されている。彼らのサウンドが都会のステージではどう違って聴こえるのか?楽しみだ。
この後に続いて行われた彼らと親交のある坂本慎太郎のステージで、ジェイムズが共演。坂本慎太郎とヨ・ラ・テンゴの出会いのきっかけはフジロックだった。フジロックならではのミラクルも起きた。
Text by 喜久知重比呂
フジロック会場で完売となったYo La Tengoのフジロック限定Tシャツは、現在BEATINK.COMにて受注予約受付中!予約受付は8月6日まで!
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13512
また、この秋5年ぶりの単独ツアーが遂に決定!
東京
2023年11月6日(月) THE GARDEN HALL
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
名古屋
2023年11月8日(水)名古屋クラブクアトロ
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
大阪
2023年11月9日(木) BIGCAT
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
詳細:
https://smash-jpn.com/live/?id=3984
Yo La Tengo @ FUJI ROCK FESTIVAL '23 7/28 (FRI)
フジロック1日目、太陽が沈み始め空が赤く染まり始めた午後7時、フィールド・オブ・ヘブンに登場したのは、アメリカのインディーズ・スリーピース・バンド、ヨ・ラ・テンゴだ。2013年以来、10年ぶりのフジロック出演のベテラン・バンドである。
USのインディー・バンドと聞くと、ゆるさ、危うさ、それらを上回る期待を抱く。ヨ・ラ・テンゴはまさにそんなバンド。
ネオ・サイケデリック・バンドとも表現される彼ら。そのノイジーなサウンドは都会でも自然の中でもマッチする。ハードでもパンクでもなく、心地よい癒しになるのだ。
1曲目は「Sinatra Drive Breakdown」、タイトルの「Sinatra Drive」というのは、彼らの地元ニュージャージー州ホーボーケンの大通りの名前。ホームタウンであるニュージャージー州のホーボーケンは、川を隔ててマンハッタンのビル群などが見える街。
「太陽が沈むにつれて月が昇るのが見える」という今回のシチュエーションにピッタリの歌詞。ノイズギターの高揚感もあって、オーディエンスは1曲目からヨ・ラ・テンゴの世界に一気に引き込まれる。
2曲目の「Tonight’s Episode」は、奈良美智のLACMA(ロサンゼルス・カウンティ美術館)で行われたエキシビションの際に提供した楽曲だ。言葉の表現が難しいバンド。ヨ・ラ・テンゴってどんなバンドって聞かれたら、奈良美智のアートのようなバンドと答えるのがいいかもしれない。奈良のパンクな表情をした女の子のアートと彼らの表現は似ている点を感じる。
苗場では珍しいほどの猛烈な暑さを食らった昼間。ギターのフィードバック・ノイズとベースのグルーヴに山から吹いてくる風が心地いい。
ブレイクビーツとギターの絡みが面白い「Miles Away」、ニューヨーク・パンクのような爽快さの「Fallout」、ジョージアのタンバリンが心地いい「Stupid World」、夜空には月が光る。ジョージア・ハブレイ、アイラ・カプラン、ジェイムズ・マクニューの3人が生み出してきた常に新たなサウンドと挑戦。長きにわたる音楽活動の軌跡をたどるような夜。楽器とメインボーカルを次々とスイッチしながらの90分間。初めて聴いたオーディエンスも虜にしたに違いない素敵な夜。
ラストの「I Heard You Looking」では、クライマックス、アイラがギターをストラトキャスターからジャズマスターに持ち替える。最後の最後、甘いトーンのサウンドを奏でながらライブは終了。アイラの「また会おう!」の言葉通り、11月には単独での公演が予定されている。彼らのサウンドが都会のステージではどう違って聴こえるのか?楽しみだ。
この後に続いて行われた彼らと親交のある坂本慎太郎のステージで、ジェイムズが共演。坂本慎太郎とヨ・ラ・テンゴの出会いのきっかけはフジロックだった。フジロックならではのミラクルも起きた。
Text by 喜久知重比呂
フジロック会場で完売となったYo La Tengoのフジロック限定Tシャツは、現在BEATINK.COMにて受注予約受付中!予約受付は8月6日まで!
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13512
また、この秋5年ぶりの単独ツアーが遂に決定!
東京
2023年11月6日(月) THE GARDEN HALL
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
名古屋
2023年11月8日(水)名古屋クラブクアトロ
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
大阪
2023年11月9日(木) BIGCAT
OPEN 18:00
START 19:00
¥7,800 (税込)ドリンク別
詳細: https://smash-jpn.com/live/?id=3984