エイドリアン・シャーウッドの各年代のハイライト音源をまとめたデジタルEPシリーズ第四弾『Five Decades of Destruction - 10's』が公開!
エイドリアン・シャーウッドのデジタルEPシリーズ第四弾『Five Decades of Destruction - 10’s』が公開!
第四弾となる『Five Decades of Destruction - 10’s』は、00年代の〈On-U sound〉の代表曲をピックアップ。
今回はエイドリアン・シャーウッドをはじめ、ニュー・エイジ・ステッパーズ、シャーウッド&ピンチ、にせんねんもんだい、リー・ペリーといった今まででとは一味違ったアーティストから選りすぐりの5曲を収録。
巷で話題の『DUB入門』監修者の河村裕介氏の各曲解説も見逃せない!
Apple Music
https://music.apple.com/jp/album/five-decades-of-destruction-10s-ep/1774647297/
Spotify
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3KtvGGc9ninSeZ6SqFuUii?si=NgmPs1RoSDqlas305pQAqQ/
【各曲解説】
Adrian Sherwood「Starship Bahia」
1970年代からの、その長いプロデュース活動のなかで、あっと驚きのソロ・アーティストとしても2003年に歩み出したエイドリアン・シャーウッド。こちらは3作目となる2012年ソロ『Survival & Resistance』から。当時席巻しつつあったダブステップ〜ベース・ミュージックの影響を感じさせながら、1980年代の自身のインダストリアルなフィーリングも感じさせる、メランコリックなダウンテンポ。
New Age Steppers「The Scheisse Song」
2010年に癌でこの世を去ったアリ・アップのニュー・エイジ・ステッパーズ〜〈ON-U〉復活作でありながら、遺作となってしまった2012年の『Love Forever』から。アルバム唯一、故スタイル・スコット率いるダブ・シンジケートがバックを務める。彼らの必殺技とも言える1980年代初期のアーリー・ダンスホールなリディムの上をアリ・アップのリラックスしたトースティングが冴える1曲。
Sherwood & Pinch「Lies」
まさにUKのダブ / ベース・ミュージックのカルチャーの歴史の「厚み」を示すタッグ、ブリストル・ダブステップの若頭、ピンチとエイドリアンのデュオ。2015年のアルバム『Late Night Endless』に続く、2作目『Man Vs. Sofa』から。リー・ペリーの歌声もこだまし、双方のインダストリアル・ダブなフィーリングが溶け込んだ強烈なダブ・テクノ。アルバムには坂本龍一の「戦メリ」カヴァーも。
Nisennenmondai「A (Live Version)」
ストイックにミニマルな、ノイズ〜オルタナティヴ・ロック・バンド、にせんねんもんだい。2015年、エイドリアン・シャーウッドとの日本でのセッションを元にリリースされたアルバム『#N/A』。ギスギスとささくれ立ったサウンドは、初期のポストパンク期、もしくは1980年代後半のインダストリアルな〈ON-U〉の新たな延長にあると言えるだろう。本曲は復活したコンピ『Pay It All Back』の第7集に収録。
Lee Perry「Here Comes the Warm Dreads」
故リー・ペリーとエイドリアンの最後の大仕事。2019年のアルバム『Rainford』の別ヴァージョンや新たな楽曲なども加えたダブ・アルバム『Heavy Rain』。前者収録のリード・トラックとも言える「Makumba Rock」、そのブライアン・イーノ参加のダブ・ヴァージョン。全く別のヴィジョンを見せる左右のサウンドが時に溶け合い新たな景色を調合しながら突き進む超絶ステレオ・ダブ。
Text by 河村祐介(書籍『DUB入門』監修)
エイドリアン・シャーウッドのデジタルEPシリーズ第四弾『Five Decades of Destruction - 10’s』が公開!
第四弾となる『Five Decades of Destruction - 10’s』は、00年代の〈On-U sound〉の代表曲をピックアップ。
今回はエイドリアン・シャーウッドをはじめ、ニュー・エイジ・ステッパーズ、シャーウッド&ピンチ、にせんねんもんだい、リー・ペリーといった今まででとは一味違ったアーティストから選りすぐりの5曲を収録。
巷で話題の『DUB入門』監修者の河村裕介氏の各曲解説も見逃せない!
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https://music.apple.com/jp/album/five-decades-of-destruction-10s-ep/1774647297/
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【各曲解説】
Adrian Sherwood「Starship Bahia」
1970年代からの、その長いプロデュース活動のなかで、あっと驚きのソロ・アーティストとしても2003年に歩み出したエイドリアン・シャーウッド。こちらは3作目となる2012年ソロ『Survival & Resistance』から。当時席巻しつつあったダブステップ〜ベース・ミュージックの影響を感じさせながら、1980年代の自身のインダストリアルなフィーリングも感じさせる、メランコリックなダウンテンポ。
New Age Steppers「The Scheisse Song」
2010年に癌でこの世を去ったアリ・アップのニュー・エイジ・ステッパーズ〜〈ON-U〉復活作でありながら、遺作となってしまった2012年の『Love Forever』から。アルバム唯一、故スタイル・スコット率いるダブ・シンジケートがバックを務める。彼らの必殺技とも言える1980年代初期のアーリー・ダンスホールなリディムの上をアリ・アップのリラックスしたトースティングが冴える1曲。
Sherwood & Pinch「Lies」
まさにUKのダブ / ベース・ミュージックのカルチャーの歴史の「厚み」を示すタッグ、ブリストル・ダブステップの若頭、ピンチとエイドリアンのデュオ。2015年のアルバム『Late Night Endless』に続く、2作目『Man Vs. Sofa』から。リー・ペリーの歌声もこだまし、双方のインダストリアル・ダブなフィーリングが溶け込んだ強烈なダブ・テクノ。アルバムには坂本龍一の「戦メリ」カヴァーも。
Nisennenmondai「A (Live Version)」
ストイックにミニマルな、ノイズ〜オルタナティヴ・ロック・バンド、にせんねんもんだい。2015年、エイドリアン・シャーウッドとの日本でのセッションを元にリリースされたアルバム『#N/A』。ギスギスとささくれ立ったサウンドは、初期のポストパンク期、もしくは1980年代後半のインダストリアルな〈ON-U〉の新たな延長にあると言えるだろう。本曲は復活したコンピ『Pay It All Back』の第7集に収録。
Lee Perry「Here Comes the Warm Dreads」
故リー・ペリーとエイドリアンの最後の大仕事。2019年のアルバム『Rainford』の別ヴァージョンや新たな楽曲なども加えたダブ・アルバム『Heavy Rain』。前者収録のリード・トラックとも言える「Makumba Rock」、そのブライアン・イーノ参加のダブ・ヴァージョン。全く別のヴィジョンを見せる左右のサウンドが時に溶け合い新たな景色を調合しながら突き進む超絶ステレオ・ダブ。
Text by 河村祐介(書籍『DUB入門』監修)