Why Hasn’t Everything Already Disappeared?
Deerhunter
RELEASE: 2019.01.18
ディアハンターが新たに完成させたのは現在についてのSFアルバムだ。今それは必要とされているのか?それは現実の問題に直結するのか?ダダイズムは戦争の恐ろしさに対する反応だった。パンクはスローで空っぽな70年代に対する反応だった。ヒップホップは、主にアフリカ系アメリカ人がする経験について提示されていたイメージに挑んだ、解放された音楽カルチャーだった。今日のポピュラー音楽は、何に対する反応なのだろう?
07年の『Cryptograms』で高い評価を受けた後、〈4AD〉からリリースされた08年の3rdアルバム『Microcastle』と10年の4thアルバム『Halcyon Digest』が、国内外の年間ベストアルバムを総なめにする大ヒットを記録、今やレーベルの顔となった米アトランタ出身の4人組ロックバンド、ディアハンターが、3年振り8枚目となる待望の最新アルバム『Why Hasn’t Everything Already Disappeared?』を来年1月18日 (金) にリリース決定!直後には、アルバムをひっさげての初パフォーマンスがここ日本で実現!ギャング・ギャング・ダンス、オルダス・ハーディングと共に、東名阪を巡る来日ツアーが決定している。
アルバムの発表に合わせて、早速アルバムのオープニング曲「Death In Midsummer」が解禁された。
「Death in Midsummer」の冒頭で聴こえるハープシコードとピアノの音からは、このアルバムがどこで誕生したのかを特定するのは不可能だろう。続く2曲目の「No One’s Sleeping」は、イーノがベルリンでプロデュースしたキンクスの1977年の録音セッションからのアウトテイクのようにも聴こえる。だがノスタルジアという有毒なアイデアにむしろ辟易している彼らは、マイクやドラム、ハープシコード、電気機械的で人工的なキーボードの音作りにあえて革命的なアプローチを試みた。残されたギターも、アンプやヴィンテージ機材の温かみを一切加えず、全て純粋にむき出しのまま、ミキシングデスクに直刺しさせられたのだ。結果として誕生した『Why Hasn’t Everything Already Disappeared?』は、彼らの15年間のキャリアの中でも類を見ないほどスリル満点で予測不可能、彼らが更なる高みに達したことを示す最高傑作と言えるだろう。
本作のプロデュースは、ディアハンターに加えて、ウェールズ出身のシンガーソングライター、ケイト・ル・ボン、ナールズ・バークレイやアニマル・コレクティヴを手がけたベン・H・アレンIII、前作にも携わったベン・エッターが手がけている。
ディアハンター待望の最新アルバム『Why Hasn’t Everything Already Disappeared?』は、来年1月18日 (金) にリリース決定!国内盤には3曲のボーナストラックが追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。iTunes Storeでアルバムを予約すると、公開された「No One’s Sleeping」がいち早くダウンロードできる。
また12月にはヴェルヴェット・アンダーグラウンドとマイブラッディ・ヴァレンタインの交差点にして、ゼロ年代インディロック最重要作のひとつ、『Microcastle / Weird Era Cont.』の発売10周年記念盤がリリース決定!発売に合わせて2019年に設立40周年を迎える〈4AD〉の人気タイトルやオリジナル・グッズなどを加えたキャンペーンを実施!対象商品購入者には〈4AD〉の新旧人気音源が収録されたスペシャル・サンプラーCDがプレゼントされる。詳細は後日発表予定!