『PHANTOM BRICKWORKS』はその名にふさわしい。亡霊がさまようような雰囲気を持ちながら、復活の希望も垣間見せる。
- Pitchfork

雰囲気に満ち、質感があふれている
- XLR8R
ビビオはこれまでの〈Warp〉作品とは一線を画すレコードを作り上げ、環境音楽の達人としての地位を確立した。このアルバムは、他に類を見ないほどリスナーの周囲に深く刻まれる。
- The Line of Best Fit

儚くも自信に満ちた幽玄な作品。クリエイターの意図が確実に伝わってくる。
- Clash

イギリスの音楽家/プロデューサー、ビビオ (Bibio) ことスティーヴン・ジェイムス・ウィルキンソンの最新アルバム『PHANTOM BRICKWORKS (LP II)』が本日リリースされた。日本時間11月23日 (土) 1時には、収録曲「DOROTHEA’S BED」のミュージックビデオが公開される予定。

ドロテアは二つの世界が交差する場所だ。水上には、石切り場の周りに点在する灰色の朽ちた建物があり (ほとんどが森の中に隠れてる)、それらは土地から採掘された同じスレートで作られている。そして、もう一つの世界--現在は深い湖を形成している--へと繋がっている。深海の底には、薄いターコイズ色の水と藻の中に、スレートで作られた建物が沈んでおり、長い木製の梯子や、冷たく暗い深淵に消えていく他の孤独な遺物が点在している。数十年にわたり、さまざまな年代の車両がドロテアのベッドに捨てられ、朽ちたタイムカプセルのように横たわっている。ドロテアは美しく、神秘的で、危険な場所だ。このビデオを撮影するためには、数ヶ月にわたる計画と準備が必要だった。プロの水中撮影チームと提携し、この幽玄な隠された世界をスクリーンに映し出すことができた。
- Stephen James Wilkinson (Bibio)

2017年にスタートしたビビオによるアンビエント/ドローン・プロジェクト『PHANTOM BRICKWORKS』は、自然や風景、そして産業の残影が漂う場所から着想を得たもので、イギリス各地の衰退していく遺跡を訪れ、それらに残る人間の痕跡を探りながら、作り上げられている。本作『PHANTOM BRICKWORKS (LPII)』では、新たな場所に焦点を当てている。中には自然の風景に大きな傷跡を残した興味深い場所もあれば、地元の記憶や古い映像、写真の中にしか残っていないものもある。一部は人目に触れずに沈んでしまった場所もあり、また一部は伝説や物語としてのみ存在する。即興で重ねられたピアノやバリトンギターのループの下には、労働者たちの生活の痕跡がかすかに聞こえ、自然がすべてを覆い隠してしまうことを暗示している。
ビビオの最新作『PHANTOM BRICKWORKS (LPII)』は、本日11月22日 (金) にCDと2枚組LP、デジタル/ストリーミング配信で世界同時リリースされ、500枚限定となる国内流通仕様盤CDには解説書が封入される。