昨年の日本ツアーは大盛況に終わり、確かな人気を未だに得ているUSオルタナ、ローファイ・シーンを代表する伝説的バンド、ペイヴメントのスティーヴン・マルクマス、アデルのギタリストであり、ズワンやチャベスのメンバーでもあるマット・スウィーニー、ダーティー・スリーのメンバーにしてキャット・パワーなどと活動をしているドラマー / ソングライターのジム・ホワイト、タイ・セガールとの共演でも知られるエメット・ケリーによるスーパーバンド、ザ・ハード・カルテット。〈Matador〉より10月4日にリリースするデビュー・アルバム『The Hard Quartet』より、エメット・ケリーがリード・ボーカルを担当した新曲「Our Hometown Boy」を先行で公開した。

The Hard Quartet - "Our Hometown Boy" (Official Music Video)


「"Our Hometown Boy"で、ザ・ハード・カルテットは、引き波で有名なビーチを見下ろしながら、自分たちが共有するアジトや理想郷に宿る獰猛な人物たちを神話化している。バーの窓から吹雪を見つめながら、楽園とはどのようなものかを語る会話。ポルノ業界におけるアドベンチャー。逃亡と路上生活。我が家に生い茂る緑の芝生。」
- エメット・ケリー

「"Our Hometown Boy"は、ジム・ホワイト、スティーヴン・マルクマス、そして僕が、エメット・ケリーとバンドを組めることになぜとても興奮しているのかがわかる曲だ。エメットがどれだけ音楽がうまいか、もう本当にとんでもないくらい、うまいんだよ。」
- マット・スウィーニー

バンドはこれまで、デビュー・シングル「Earth Hater」を、フジロックフェスティバル ‘24のRED MARQUEEを沸かせた孤高の天才、アイドレスが監督を務めたミュージック・ビデオと共に公開し、アルバムの発表に合わせて「Rio's Song」を、これまでSTUSSYの映像などを担当してきたジェイド・シャーバートが担当したミュージック・ビデオと共に公開している。

「ほどなくして、グループ全員は当時を笑いながら振り返り、彼らの誇り高きリーダー不在の新しいコラボレーションの自由奔放なプロセスを垣間見せてくれた。このアイデアは、パンデミック初期にスウィーニーがマルクマスに電話で最初に提案したものだ」と、 GQ(音楽メディア)はグループを紹介する短いプロフィール記事で書いている。「僕たちは様々な形でコラボレーションを行い、ツアー中にお互いとしばしば出くわした。その後、自分たちだけのルールで業界のトレンドや基準とは無関係に一緒に音楽を作ろうというアイデアは、迷う暇もなく『YES』というべきものだった。」スウィーニーは、ハード・カルテットの最初の1週間の共同作業について、畏敬の念を込めてこう振り返る。その間に、彼らはあっという間にアルバム1枚分の曲を作り上げ、グループは、以前のどのプロジェクトとも異なるアイデンティティを確立していた。「これはプロジェクトではなく、バンドなんだ」とマルクマスはきっぱりと言う。スウィーニーは「そうだー!」と勝ち誇ったような、唸り声で返事をした。

2024年10月4日(金)に世界同時発売となる本作は、デジタル / ストリーミング配信に加えて、国内流通仕様盤CDに解説書・歌詞対訳が封入され、輸入盤はCDと通常ブラック・ヴァイナルに加え、数量限定コークボトル・クリア・ヴァイナルが発売される。