Cocteau Twins and Harold Budd / ドリーム・ポップの礎を築いたコクトー・ツインズとアンビエント・ミュージックのパイオニア、ハロルド・バッド。二組による大傑作『The Moon and the Melodies』が、ロビン・ガスリーによるリマスタリングで初のリイシューが決定!
2024.07.10
Cocteau Twins and Harold Budd / ドリーム・ポップの礎を築いたコクトー・ツインズとアンビエント・ミュージックのパイオニア、ハロルド・バッド。二組による大傑作『The Moon and the Melodies』が、ロビン・ガスリーによるリマスタリングで初のリイシューが決定!
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名門レーベル〈4AD〉を代表するバンドであり、ドリーム・ポップの礎を築いたコクトー・ツインズと、アンビエント・ミュージックのパイオニア、ハロルド・バッドの二組が1986年にリリースした大傑作『The Moon and the Melodies』が、初リリースから38年を経た今、コクトー・ツインズのロビン・ガスリーによるオリジナル・テープからのリマスタリングによって初のリイシューが決定した。また、バンドの公式YouTubeチャンネルとウェブストアも公開されている。
『The Moon and the Melodies』は、一癖も二癖もあるにもかかわらず、長年にわたって熱狂的なファンを惹きつけてやまない。作品の最もアトモスフェリックなトラックは、アンビエントDJセットで頻繁に登場する。「Sea, Swallow Me」はコクトー・ツインズのSpotifyで最もストリーミングされている曲のひとつであり、TikTokでも新たな息吹を吹き込まれており、表現しがたい哀愁のためのサウンドトラックとして幾度も使われている。これほど地味な作品でありながら、このアルバムは非常に大きな存在感を放っている。しかしサイモンは、このアルバムのユニークさは、その控えめで無計画な成り立ちに由来すると思っている。「心地よいと思える作品を作るのがいつだって大事なんだ。」と彼は話す。「一緒に音楽作りを楽しんでいる友人たちとの一瞬を切り取ること。それが本質なんだ。あの音楽は、僕らがスタジオでいかに楽しい時間を過ごしていたかということを映し出しているんだ。」
この作品は、コクトー・ツインズのカタログの中でも特異なアルバムであり、彼らの基準からしても異例なほど幽玄である。また、神の介入でもあったかのように彼らと合流を果たしたアンビエントの先駆者、ハロルド・バッドのフリーフォームな即興に支えられたインストゥルメンタルが大部分を占めている。同じ年の初めにリリースされた『Victorialand』の至高のアトモスフェリックな響きを土台にした本作は、コクトー・ツインズという3人組にとって新たな可能性を示唆するものであったが、彼らが再びこの道を歩むことはなかった。
このアルバムは、実際には実現するはずのなかったもので、そもそも、どのようにして実現したのか、誰も正確に思い出すことすらできない。ロビンとサイモン・レイモンドの記憶によれば、インディーズ系テレビ局のチャンネル4が、異なるジャンルのミュージシャンをペアにしたフィルム・プロジェクトの案を、〈4AD〉に持ちかけたのだという。しかし2020年に他界したハロルド・バッドは、1980年代のインタビューで次のように話していた。当時、コクトー・ツインズが、彼の曲をカヴァーすることに興味を示したため音楽出版社が両者をつなげたのだと。いずれにせよ、フィルム・プロジェクトは実現しなかった。ロビンとサイモンはこのように振り返る。「ハロルドとは話をしていて、僕たちはみんなとても興奮していたんだ。コクトー・ツインズ的な、めったに興奮しないような、ある意味とても暗い感じでね。とりあえずやってみよう。飛行機も予約しちゃったし、スタジオで彼と一緒に過ごして、何が起こるか様子を見ようってことになった。」
『The Moon and the Melodies』は、一癖も二癖もあるにもかかわらず、長年にわたって熱狂的なファンを惹きつけてやまない。作品の最もアトモスフェリックなトラックは、アンビエントDJセットで頻繁に登場する。「Sea, Swallow Me」はコクトー・ツインズのSpotifyで最もストリーミングされている曲のひとつであり、TikTokでも新たな息吹を吹き込まれており、表現しがたい哀愁のためのサウンドトラックとして幾度も使われている。これほど地味な作品でありながら、このアルバムは非常に大きな存在感を放っている。しかしサイモンは、このアルバムのユニークさは、その控えめで無計画な成り立ちに由来すると思っている。「心地よいと思える作品を作るのがいつだって大事なんだ。」と彼は話す。「一緒に音楽作りを楽しんでいる友人たちとの一瞬を切り取ること。それが本質なんだ。あの音楽は、僕らがスタジオでいかに楽しい時間を過ごしていたかということを映し出しているんだ。」
Cocteau Twins - Bluebeard (Official Video)
Pearly Dewdrops’ Drops (1984)
Aikea Guinea (1985)
Love’s Easy Tears (1986)
Crushed (1987)
Carolyn’s Fingers (1988)
Iceblink Luck (1990)
Heaven or Las Vegas (1990)
Evangeline (1993)
Bluebeard (1993)
Rilkean Heart and Half-Gifts (1995)
Tishbite (1996)
https://www.youtube.com/@cocteautwinsofficial
また、今回の発表と同時に公開された公式YouTubeチャンネルには、〈4AD〉とユニバーサル・ミュージックに保管されていたオリジナル・マスターを使ってフルHDにアップグレードされたバンドのミュージック・ビデオが、1984年の「Pearly-Dewdrops' Drops」から1996年の「Tishbite」まで公開されている。また、公式ウェブストアでは、コクトー・ツインズのTシャツやトートバッグ、セーターが販売されている。バンドが公式グッズを販売するのは1997年以来初めてとなる。
公式ウェブストアはこちら >>> https://cocteautwins.tmstor.es/
コクトー・ツインズとハロルド・バッドによる『The Moon and the Melodies』リイシュー盤は、国内盤CDと、輸入盤はCDとLPで8月23日 (金) にリリースされる。国内盤CDには、解説書が封入される。