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Wet Leg / 脱力系のサウンドと中毒性の極めて高いメロディが生み出す“ゆるい熱狂”!

2023.08.28

Wet Leg / 脱力系のサウンドと中毒性の極めて高いメロディが生み出す“ゆるい熱狂”!

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Wet Leg / 脱力系のサウンドと中毒性の極めて高いメロディが生み出す“ゆるい熱狂”!

Wet Leg SUMMER SONIC TOKYO 2023

今年2月に日本ツアーを全公演SOLD OUTさせたばかりのウェット・レッグがサマーソニックにて再来日。幕張メッセでは初日の18:20からソニックステージに出演し、会場を“ゆるい熱狂”に包んだ。
バンドメンバーは5人。誰もが「鼻から牛乳」のフレーズとともに思い出すであろうバッハのあのメロディとともに、約10分遅れで入場。
彼らの特徴はなんといってもその脱力系のサウンドと中毒性の極めて高いメロディだ。しかし、実際の演奏は音源のどこか気が抜けたような印象よりも、腰に響くしっかりとしたリズム隊がバンドの雰囲気全体を支えているのがよく伝わってくる印象であった。グラミー賞とブリットアワードともに2冠という称号は伊達ではない。
ライブはバンド名を冠したデビューアルバム『Wet Leg』の冒頭を飾る「Being in Love」からスタート。力強さというものが良い意味で全くないリアン・ティーズデールのボーカルは、身の危険を感じるほどの激烈な炎天下にて開催された2023年のサマーソニックにとっての清涼剤のよう。そのままハリー・スタイルズもカバーした人気曲「Wet Dream」に突入。歌詞に合わせてリアンが自らの身体を撫でると、その艶かしい動きに歓声が起こる。ライブ中は振り返ってお尻を振る場面もあったが、彼女の服には何故かデカデカと「ハーレーダビッドソン」の燃え盛るロゴがプリントされており、セクシーさよりもコミカルな印象の方が強いのもこのバンドらしい。相棒のヘスター・チャンバースとともにTシャツにロングスカートという出立ちもキュートで、どこかファニーだ。
「Convincing」ではヘスターが手で目隠しをしながら青い照明の中で小さく歌う。アルバム未収録ながらもライブでは定番となっている「Obvious」はしんみりした曲調で、しなやかに歌うリアンの声の良さを再発見することができる。ややシリアスな雰囲気になったのを振り払うように次曲「Oh No」で弾けた後、今日が誕生日だというステージ右側のベース担当エリス・デュランの誕生日を祝う時間が始まった。ハッピーバースデーの歌を会場全体で歌うと、牧歌的な美メロが特徴的な「Peace of shit」へ。そして大絶叫でお馴染みの「Ur Mom」へ繋ぐ。リアンをして「すごく静かでクールね」と言わしめたオーディエンスも、このときばかりは(筆者も含め)喉を振り絞って叫びまくっていた。
ラストはお待ちかね、彼らのヒットのキッカケとなった代表曲「Chaise Lounge」だ。ポストパンクスタイルのドラムとベースはその日最もタイトな演奏を披露。一度聴いたら忘れられない中盤のギターソロでフロアを沸騰させた。まだアルバムを1枚しか出していない新人バンドとは思えない貫禄があった。
同ステージのひとつ前はコーネリアス、ひとつ後はサンダーキャットという超実力派でエッジィなサウンドを鳴らすベテランアクトに彼らの出番は挟まれていた。鍛え上げられた演奏技術に下支えされた強烈でちょっと可笑しな個性は全く見劣りしない。イギリス=ワイト島出身、つまりロンドンという「中心」へのある種のオルタナティブを皮肉と可愛らしさとユーモアに包んでウェット・レッグは見せてくれた。こういうバンドって、他にいないのでは?

text by もこみ

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