Better Dreaming
Tune-Yards
RELEASE: 2025.05.16
ダンサブルな作品を連発してきたアート・ポップ・デュオのチューン・ヤーズが
待望の新作アルバム『Better Dreaming』が〈4AD〉よりリリース!
カリフォルニア州オークランドを拠点にするメリル・ガーバスとネイト・ブレナーによるアート・ポップ・デュオ、チューン・ヤーズ。通算6作目となる待望の新作アルバムは、ダンサブルな作品を連発してきたチューン・ヤーズ史上、最高にスムースでファンキー、そしてダイレクトなポップ・ミュージックが展開されている。同時に、シルキーで時にソウルフルに歌われる歌詞は痛烈でもある。社会問題に真摯に向き合い、世界の暗闇と常に格闘してきた彼女らの楽曲で踊ることは、心の奥底に深く沈んでいた膿を、汗と共に流し出す機会になるかもしれない。また本作は、自由な発想をもとに、動きを感じさせる音楽、耳に届いた瞬間に体を揺らし、関節を緩ませるような音楽を追求して制作された。COVID-19による隔離生活やライブの中断を経て、音楽に身を委ねることの重要性を再認識した事に加え、2人が子宝にも恵まれ、育児を経験した事も、本作に大きな影響を与えたという。身体的で直接的な楽曲群には、音楽を作る喜びに満ち溢れた2人の姿が映し出され、アルバムの随所には子供の愛らしい声が散りばめられている。ガーバスのドラムループやリズム構築を基盤とした生々しい質感は、初期の『Bird-Brains』や『WHOKILL』を彷彿とさせ、フルドラムキットを使わずに、よりミニマルなアプローチを取ったことで、ネイト・ブレナーによるタイトでクセになるベースが際立ち、全体のグルーヴに洗練された新鮮さをもたらしている。
『Better Dreaming』は、チューン・ヤーズの2人が持つ豊かな個性が絶妙に絡み合い、楽観的とは違う、エネルギッシュな肯定が生んだ、至極のアートポップ・アルバムとなっている。