本日、フィラデルフィアを拠点に活動するシンガーソングライター/プロデューサーのアレックス・Gことアレックス・ジアンナスコーリが、待望の最新アルバム『God Save the Animals』を9月23日に〈Domino〉よりリリースすることを発表、合わせて新曲「Runner」をMVと共に公開した。映像の監督はオルド・フィスクが務め、アレックス・G本人に加えてバンドメンバーであるサム・アキオン、モリー・ガーマー、ジョン・ヘイウッド、トム・ケリーが出演している。
https://alexg.ffm.to/runner
若くしてフランク・オーシャンのアルバム『Endless』と『Blonde』に参加したことで一気に注目を集め、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとのコラボレーション楽曲「Babylon」も称賛されたアレックス・ジアンナスコーリは、「人々は訪れては去っていく/そう だが神は僕とともにあった」と、アルバム『God Save the Animals』の中で歌う。アルバムタイトルと収録楽曲の中でで繰り返し言及される「神」の姿は、具体的な宗教上の存在としてではなく、(対象がいかなるものであれ)普遍的な信仰心を象徴するものとして描かれている。これは、それぞれの曲中で時に困難な状況に置かれるジアンナスコーリ、もしくは彼が代弁するキャラクターたちにとって、自分を守る力を与えてくれるものだ。近年ジアンナスコーリは、ギリアン・ウェルチなどのミュージシャンやジョイ・ウイリアムズなどの作家といった、開かれた環境と閉鎖的な世界の間でバランスを取りながら、信仰心を宗教上の教義としてではなく、むしろ社会で共有される言語として用いるアーティストに惹かれてきた。
自身の経験を現実と虚構というフィルターを通して描くことに加え、ジアンナスコーリは個々の楽曲の可能性を広げるべく、より実用的な手法も取り入れた。それがコラボレーションだ。『God Save the Animals』には、彼のバンドメンバー(ギタリストのサミュエル・アキオン、ドラマーのトム・ケリー、ベーシストのジョン・ヘイウッド)がそれぞれ参加し、さらにこれまでも頻繁にコラボレーションしてきたモリー・ガーマーがストリングスとボーカルのどちらかまたはその両方で参加している。10代のころから制作してきたレコードと同様に、ジアンナスコーリは『God Save the Animals』の曲作りとデモ制作を自宅でひとりきりで行った。だが、新しいサウンドを見つける、そしてパンデミックの間「アパートの外に出かけて日課をこなす」というふたつの目的のため、彼はフィラデルフィア周辺のスタジオをいくつも訪れるようになった。結果として『God Save the Animals』には6人ほどのエンジニアが参加しており、いずれもジアンナスコーリが「最良の」レコーディングを実現するために協力を求めた人たちだった。そうしてできあがったアルバムは、音が多彩で細部まで手の込んだ、これまで以上にダイナミックなものとなっている。
今回の音作りと作曲に関しては、例えばオーディオスレイヴの「Like a Stone」のような、若き日のジアンナスコーリに不可欠だったロックから間接的な影響を受けている。それは遠回しながらも過去を懐かしむ思いを込めた祈りであり、そうした繋がりを重視することは、ますますスケールが大きくなるジアンナスコーリの曲作りの方針に合致している。彼は長年、自分自身の過去、そして人と分かち合う過去の両方を、たとえそうする理由が自分でもはっきりわからないとしても、ずっと掘り下げてきた。「自分が衝撃を受けた状況を再現しているようなものなんだ」と彼は述べる。「もう百万回くらい書き直しているような気がする」
また、アルバムのジャケットに使用された絵画は、これまでと同じくジアンナスコーリの姉レイチェルが手掛けた。
待望の最新作『God Save the Animals』は9月23日にCD、LP、カセットテープ、デジタルでリリース!国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。LPはブラック・ヴァイナル仕様の通常盤に加えて、クリア・ヴァイナル仕様の限定盤、そして日本語帯・解説書付の限定盤(クリア・ヴァイナル仕様)で発売される。