伝説の7インチ・リリース合戦をLP1枚に!史上最も有名で、最もユーモアに溢れた舌戦!マニア垂涎の激レア 7インチをコンパイルし初LP化!!
ミュージシャンの確執やヘッドゲーム(心理戦)は、ジャマイカン・ミュージックにおいて決して珍しいことではない。事実、常に相手より先を行こうとするサウンド・システム同士の激しい競争意識が、50年代後期からのキングストンの音楽シーンの繁栄を生んだのである。ジャマイカのシーンに根付いたののしり合いや陰口、からかい合いの歴史は長く、そのほとんどがレコード上で行われたという事実は、長い間レゲエ・ファンの興味をそそってきた。
今作『Once Upon A Time At King Tubbys』は、70年代キングストンのミュージック・シーンが生み出した、史上最も有名で、最もユーモアに溢れた”舌戦”の全体像を収めている。メインキャストはI-ロイとプリンス・ジャズボ。そしてバニー・リーこそが、この諍いを生んだ仕掛人である。「ジャズボのレコーディングの調子がなかなか上がらなくてね。そうしたらI-ロイが『ジャズボ、おまえがジュークボックスなら俺は一銭も払わねーよ』って言うんだ。そのやり取りをすぐタビーに録音させたんだ。その後I-ロイは『準備できたぞ』って言ったけど、『いや、もう録っち まったよ』って言って、テープを取り出したのさ」とバニー・リーは振り返っている。このマッチ・メイクが大当たりとなり、バニー・リーはさらに、彼らの争いをエスカレートさせていった。ジョークから始まった争いが、いつの間にか70年代のハイライトとも言える7インチ合戦へと展開していったのである。収録されたトラックは、一曲を除いてキング・タビーのウォーターハウスでミックスされている。その一曲、「Padlock」をチャンネル・ワンでレコーディングしているのは、「この争いはゴタゴタになった」からだとI-ロイは語る。デリック・モーガンは、これがきっかけでこの争いに関わるようになった。そして、トップ・プレイヤーのアグロベイターズとキング・タビーによる素晴らしいミックスと、ユーモア溢れるリリックがこのリリースを特別なものにしている。この伝説的な7インチ・リリース合戦を、2009年に
がCD1枚に収めリリース。LP化を求める世界中の声に応え、遂に待望のLP発売が決定!!