「この曲は、痛みと麻痺の間を行ったり来たりしながら、何を欲しているのか紆余曲折する不安定な曲だ」
- グリアン・チャッテン

フジロックにて圧巻のパフォーマンスを披露し、歓喜の渦を沸き起こしたアイルランド・ダブリン出身の大人気ロック・バンド、フォンテインズD.C.が、8月23日発売の最新アルバム『Romance』より3rdシングル「Here's The Thing」を公開した。
「Here's The Thing」は、バンドがアルバムのレコーディングのためにスタジオに入る数日前に書かれたという。この曲は、プラシーボのような機械的で突然変異的なギター・サウンドと、シャイガールやアースイーターのようなエレクトロニックな表現力が特徴的な、感情の両極端において自制心を求めている、緊迫感のある曲となっている。また、映画監督として高い評価を得ているルナ・カームーン(『Hoard』)が監督したシネマティックなミュージック・ビデオは、この曲の強烈な感情とパラノイアを完璧に表現している。『ロストボーイ』や『フェノミナ』のようなティーン・ホラー映画のエッセンスを取り入れた「Here's The Thing」のビデオは、伝統的なアイルランドのダンス大会を舞台に、混沌が勝利を収めていく様が、ルナ・カームーン独特の妖しいレンズを通して描き出されている。

Fontaines D.C. - Here's The Thing
https://fontainesdc.x-l.co/heresthething

『Romance』はプロデューサーに、アークティック・モンキーズやゴリラズ、デペッシュ・モードなど超大物を手掛ける ジェームス・フォードを迎えた初の作品で、これまでで最も確信に溢れ、より独創的かつサウンド的にも冒険的なアルバムに仕上がっている。現在はロンドンを拠点に活動するバンド、フォンテインズD.C.は2022年にリリースしたアルバム『Skinty Fia』が、イギリスとアイルランドのアルバム・チャートで1位を獲得し、2023年のブリット・アワードで「インターナショナル・グループ・オブ・ザ・イヤー」を含む数々の賞を受賞した。その成功の先に誕生したのが今作であり、2022年に『Skinty Fia』をリリースして以来、ずっと温めてきたアイデアが凝縮された作品となっている。世界同時発売となる本アルバムは、国内盤CDにボーナス・トラック、解説書・歌詞対訳を封入。輸入盤はCDと通常ブラック・ヴァイナルに加え、数量限定ホットピンク・ヴァイナル、カセットが発売される。

先日フジロック来日記念のサイン会を成功させたバンドだが、アルバム発売前日となる8月22日(木)には、タワーレコード渋谷店(6F)にて19時より、先行アルバム試聴会の開催も決定している。参加者には、無くなり次第終了のスペシャル・グッズが先着で配布されることになっており、ファン必見のイベントがまだまだ続く。

Fontaines D.C. 『Romance』試聴会
開催日時:2024年8月22日(木)19時〜20時終了予定
場所:タワーレコード渋谷店 6F
※バンドの出演はございません