Lower East Suite Part Three
Onyx Collective
RELEASE: 2018.06.15
密室で奏でられた煙たく美しいポスト・バップ、それはまるで2018年版死刑台へのエレベーター…
カマシ・ワシントンもその実力を認めたNYストリート・ジャズ集団オニキス・コレクティヴ登場。
カマシ・ワシントン世界ツアーの前座を務め、過去にもデヴィッド・バーン、ブラッド・オレンジ、プリンセス・ノキア、ウィキ(ラットキング)と幅広いアーティストからその実力を買われ、共演を重ねてきたNYストリートで今一番クールなジャズ集団オニキス・コレクティヴがデビュー・アルバム『Lower East Suite Part Three』をリリース。
NYストリート・カルチャーの仕掛け人アーロン・ボンダロフが自身のネットラジオ局KNOW-WAVEで曲をかけたことから一気に話題を集め、SupuremeやBig Dadaからリリースされたアナログ盤が即完売し、RSD2018アイテムとして発売されたニック・ハキムとの共演曲も大きな話題を呼んだ。メンバーはバンド・リーダーでアルト/テナーサックスのアイザイア・バール、ドラムのオースティン・ウィリアムソン、アップライト・ベースのウォルター・スティンソン、エレクトリック・ベースのスペンサー・マーフィーを核とした不定形編成で、本作には4曲にサックスのロイ・ネイサンソンが客演。初の全編書き下ろし作品となった本作でも、ざらついた即興からスローなバラード、アップテンポなポスト・バップまでむき出しの臨場感に溢れており、世界的に新世代ジャズが台頭する中、彼らはまるでウェストコースト・ジャズへの反動から生まれた50年代のNYハード・バップを別のストーリーで再生しているかのようだ。
また、新時代のジャズのダイナミズムを体現する本作のアートワークは映画『バスキア』や『夜になるまえに』を監督し、画家としても著名なジュリアン・シュナーベルが手掛けている。
パーソネル
tenor saxophone : Isaiah Barr
drums : Austin Williamson
upright bass : Walter Stinson
electric bass : Spencer Murphy
guest saxophone : Roy Nathanson