Frames Per Second
Laucan
RELEASE: 2017.07.21
イギリスの人気DJであるRob da Bankが主宰し、ここ日本でもKitty Daisy & Lewisでお馴染みのレーベルが新たに契約したニューカマー、その名もLaucanが1stフルアルバムをリリース!
現在27歳の本名Laurence GalpinことLaucanは、イギリスで最もヨーロッパらしさが色濃く残り、別名アンティーク街とも言われる地方都市ルイスで生まれ育った。元々はバンドとしてミュージシャンのキャリアをスタートしたLaucanは言う、『僕は自分の歌を、部屋のドア越しに聴かれるのが嫌だったんだ』と、以前は歌う事に対して劣等感さえも感じていた青年だったが、徐々に自身の持つファルセットヴォイスの才能とその素晴らしさに気付くようになったという。そのようなバックグラウンドを持つLaucanが奏でる音楽には古き良き英国の雰囲気もあり、そこに生まれ持った天性の歌声が加わり気品の高ささえも感じる事ができる。また、複数の異なる動きのパートが協和しあって進行するポリフォニー音楽の作曲法を使った作曲センスも磨きがかかった本作は、鳥の鳴き声から始まり色合い豊かなギターと、シンセサイザー、ストリングス、柔らかなパーカッションが次々とレイヤーされ、そこに幽玄な歌声が翼の様に広がっていく「Up Tomorrow」(M-2)や、まるでNick DrakeがRadiohead風になった楽曲と評される「I Want Out」(M-3)、さらには本人曰く「現代生活の喧騒から解放されることを探し求める曲」だという、1度聴けば耳に残る幻想的な「In Between」(M-5)、そしてアルバムの中でも飛び抜けて壮大で感動的なサウンドがSigur Rosを想起させ、さらにはヴォーカルもJonsiを彷彿とさせるほど美しい楽曲「Symptom」(M-9)などを収録。曲によって様々な表情を見せる作品が完成した。Sigur RosやRadiohead好きから、Asgeir~Sin Fang~Jose Gonzalez辺りのファンにまで響く才能溢れる天才シンガーがまた一人現れた。