Congrats
Holy Fuck
RELEASE: 2016.05.27
ルー・リードやレディオヘッドをも魅了したエクストリームでハイブリッドなインストゥルメンタル・ロック!キャリアの最高到達点を超え、ネクスト・レヴェルへ進化したホーリー・ファック、6年ぶりの最新アルバム!!
まだその名が広く知られる前から、SXSWで彼らのパフォーマンスを見たルー・リードをして、「全出演者の中で彼らが一番最高だった」と言わしめた、カナダ・トロント発の新進気鋭バンド、ホーリー・ファック。
ブラック・ダイスやバトルスといった同時代のブルックリン勢に比肩するノイジーでパーカッシヴなインストゥルメンタル・ロックには、ハードコアやエレクトロニカ、クラウト・ロックからアヴァンギャルドまで数多くの音楽要素を飲み込んだスタイルが人気を博している。またレディオヘッドからも寄せられた称賛の声は、その音楽的なクオリティとポテンシャルの高さを物語る証左と言えるだろう。
実に6年ぶりのリリースとなる最新作『コングラッツ』は、これまでの作品と大きく異なり、初めて本格的なスタジオでレコーディングされ、これまで“楽器"代わりに留められていた声/ヴォーカルがより明確に“歌"として機能している。結果、プロダクションや音響の部分でモダンな仕上がりを見せていると同時に、「Xed Eyes」(M-4)や「Neon Dad」(M-5)を始めとする楽曲のフックを増したソングライティングが今作の醍醐味となっている。
もちろん“人力"を駆使した演奏のダイナミクスや混沌としたエネルギーは健在。とりわけ「Tom Tom」(M-2)のインダストリアルな響きも帯びたビートやノイズ、ラウドにうねる音のテクスチャーには、彼らがプロデュースやコラボで交流を得たメッツら同郷カナダの後続世代のバンドからのフィードバックも聴き取ることができる。スーサイド、シルバー・アップルズ、カンといったアウトサイダー達に感化されて完成させた今作は、ホーリー・ファック史上もっとも大胆で予測不可能なインスピレーションに満ちたアルバムであり、バンドを本格的なブレイクに導く代表作となるに違いない。LCDサウンドシステム復活イヤーである2016年を凌駕するであろうダンス・パンク・サウンドの金字塔がここに誕生した。