Ripped and Torn
Lifeguard
RELEASE: 2025.06.06
若きトリオが掻き鳴らす有刺鉄線が、記憶に深く突き刺さる!!!
新進気鋭のライフガードが待望のデビュー・アルバムを発表!
シカゴを拠点とする3人組バンドのライフガードが、デビュー・アルバムとなる『Ripped and Torn』を発表。ペイヴメントやヨ・ラ・テンゴらをはじめ、2024年のフジロックで衝撃的なパフォーマンスを披露したソニック・ユースのキム・ゴードン、さらには来日を控えているホースガールなど、レーベル創設以降、常にUSインディー・シーンを牽引し続けている名門〈Matador〉からリリースされる。2023年に2つのEPをまとめた『Crowd Can Talk / Dressed in Trenches』を、同じく〈Matador〉からリリースして以降、2年ぶり待望のデビュー・アルバムとなった本作。L.A.ノイズロック・デュオ、ノー・エイジのランディ・ランドールがプロデュースを手掛け、彼らのエネルギッシュな若さと息が詰まるほどの混沌が見事に切り取られている。
若きトリオのライフガードは、アッシャー・ケース(ベース、バリトン・ギター、ヴォーカル)、アイザック・ローウェンスタイン(ドラム、シンセ)、カイ・スレーター(ギター、ヴォーカル)で構成され、中学・高校生の頃から共に音楽活動へ青春を注ぎ込んできた。ノイジーで即興的、不可解ながらも心に響く彼らの音楽は、パンク、ダブ、パワー・ポップ、実験的なサウンドを含めたジャンルを吸収して、爆発的な創造性でまとめ上げられている。前衛的DIYアーティストたちのコラージュ的で脱構築的なサウンドを取り込みながらも、60年代半ば第一世代のガレージ・バンドが “ロック” という音楽を文字どおり真に受けて、全力で信じていた、あの “絶対的な誠実さ” に若きライフガードもまた、真摯に向き合い、自分たちの音楽を磨き上げていった。
「フィジカルな要素は、僕ら全員が強く共感しているものなんだ」- カイ・スレーター
どちらも “引き裂かれた” 事を意味する言葉が並ぶ、アルバムのタイトル『Ripped and Torn』は、彼らが鳴らす、メロディックなポスト・パンクと怒涛の速度感で押し寄せるハードコアを融合させた破壊的なアプローチを象徴しているのかもしれない。ライフガードの音楽には、アンダーグラウンド・ロックを、まるで人生のすべてのように真剣に扱う誠実さと、年齢を超えた“若さ” の衝動と情熱が宿っている。本作で掻き鳴らされる有刺鉄線のようなサウンドは、リスナーの記憶の深層に突き刺さり、心を躍らせ、音楽にもう一度 “信じる力” を与えてくれる。