New Me, Same Us [Repress]
Little Dragon
RELEASE: 2024.10.04
唯一無二の歌声を持つ日系スウェーデン人のボーカリスト、ユキミ・ナガノ率いるスウェーデン発4人組バンド、リトル・ドラゴン2020年作『New Me, Same Us』がカラーヴァイナルでリプレス!
学校終わりに集まっては、ジャムセッションをしたり、ア・トライブ・コールド・クエストやアリス・コルトレーンのレコードを聴いたりして過ごしたイェーテボリでの学生時代からずっと活動を共にしてきた彼らにとって『New Me, Same Us』のサウンドは、バンドの基本に立ち返り、自分たちの楽器、つまりドラム、ベース、キーボード、ハープ、ギター、ボーカルに対する愛情を再び深めたものであり、その結果、バンド史上最も意欲的で紛れもなく最高の音楽が生まれた。
『New Me, Same Us』は、進化を続けるリトル・ドラゴンがまた新たなステージに進んだことを象徴する作品であり、堅実でありながら型にはまらないR&B、ポップ、エレクトロニックという独特のスタイルに新しい方向性を見いだしながら、変わることなく若々しい精力的なサウンドを鳴らしている。同時にアルバムには内省的な空気も感じられ、ユキミの特徴的な歌声は、移り変わるものごとや憧れの感情や別れを告げることに思いを馳せている。
あらゆる変化を経験し、それでも自分たちが信じる物語によって団結している。その物語こそが今の自分たちを築いたのだから。
- Little Dragon
リードシングル「Hold On」は、自立して前に進んでいくというメッセージであり、「Rush」は失われた愛を懐かしがり、「Another Lover」は心の痛みを伴う白日夢として描かれ「自分のしていることが理解できない/自分たちがどこに向かっているのかわからない」と歌詞の冒頭でユキミが嘆く。「Sadness」というぴったりなタイトルの付いた曲では「誰かを理解した気になってもやがて時間が経てば新たな一面が現れる」とバンドは述べる。「Where You Belong」は、喪失と死への不安に満ちた子守歌だ。ただし、楽観主義の入り込む余地も残されている。「New Fiction」は歌の世界の中にその空白を模索し、新たな物語を創造して自らの進路を歩むことを促す。そして「Are You Feeling Sad」は、時には一歩下がることや、不安になりすぎないということを聴き手に思い出させる。
アートワークを担当したのは、数々の賞を受けてきたスウェーデンの映画監督、プロデューサー、脚本家、アニメーターであるヨハネス・ニホームが務めた。