Akousmatikous
Salami Rose Joe Louis
RELEASE: 2023.06.09
ベイエリアを拠点に活動をするシンガーソングライター/マルチインストゥルメンタリスト/プロデューサーのサラミ・ローズ・ジョー・ルイスことリンジー・オルセン。シュギー・オーティス、キャプテン・ビーフハート、ステレオラブ、R・スティーヴィー・ムーアといったアーティストからの影響を消化、ジャズ、ロック、ヒップホップ、ドリームポップ、ソウル、R&B、宅録…様々な要素を融合した、ドリーミーな世界観で魅了、トロ・イ・モワとのコラボやハイエイタス・カイヨーテのリミックスでも話題の彼女が、最新アルバム『Akousmatikous』をフライング・ロータス率いる〈Brainfeeder〉より5月19日にリリース!現在、カリフォルニアのオークランドを拠点に活動するブリージン(Brijean)と、ザ・コメット・イズ・カミングにも参加するダン・リーヴァースとマックスウェル・ホーレットによるロンドンのデュオ、サッカー69 (Soccer96) らをそれぞれのフィーチャリングゲストに迎え入れた、2曲の新曲が公開されている。タイトル曲「Akousmatikous (feat. Soccer96)」のアニメーション・ビデオは、アカデミー賞ノミネート歴のある映像作家カルロス・ロペス・エストラーダ(ディズニー、マーベル)が監督を手がけた。
Salami Rose Joe Louis - 'Akousmatikous (feat. Soccer96)' (Official Video)
Salami Rose Joe Louis - 'Propaganda (feat. Brijean)' (Official Audio)
Akousmatikous/Akousmatikoi(またはacousmatic)は、「識別可能なソースがない音」と訳すことができる。Akousmatikoiは、紀元前5世紀のピタゴラス神秘主義者の一派で、「学習者」と呼ばれたMathematikoi派に対して、「聴者」と呼ばれていた。Akousmatikoi派は、儀式、調和、倫理的な行動に重点を置いていたという。
私は、音源が分からない音を聴くという概念に魅了されています。
それはこの大きな宇宙の広がりの中で、答えや質問、あるいは私たちが求める定義できない何かに耳を傾ける行為なのです。 - Salami Rose Joe Louis
元々は気候科学者として活動していた彼女は、フライング・ロータスのレーベル〈Brainfeeder〉と契約し、『Zdenka 2080』(2019年)と『Chapters of Zdenka』(2020年)をリリースした。両作品は、実験的なポップ、アブストラクトなビート、ベッドルームR&Bが詰め込まれた、非倫理的な政府や企業によって誤管理された2080年のディストピアな地球を描いたSF的な物語を描いた作品である。The Line of Best Fitは『Zdenka 2080』を「幻惑的で魅力的」と評し、一方Bandcampは「純粋な想像力の世界への甘い旅」と表現し、2019年の年間ベストに選出している。また、このアルバムはGilles Peterson's Worldwide AwardsのAlbum of the Year 2019にもノミネートされた。
これまでに続いて今作においても作曲、録音、プロデュース、ミキシングを愛用のRoland MV-8800を使用して主に一人で行われたが、サッカー69、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、Juuwah、ブリージン、セルジオ・マシャード・プリム、ジェイソン・リンドナー他、多数のお気に入りのミュージシャン達がアルバムにはゲストとして参加している。
私は非常に内向的なプロデューサーで、それが、過去にコラボレーションを追求する際に、他の人と直接仕事をするのが恥ずかしく、妨げになることがありました。
インターネットを通じてコラボレーションする機会を得たことは、素晴らしい経験であり、いくつかの美しいつながりや新しい友情につながりました。 - Salami Rose Joe Louis
現代的なコラージュと初期の映画的なイリュージョンが同居するハイブリッドなアルバムのアートワークは、フライング・ロータス、アニマル・コレクティヴ、バッドバッドノットグッドらとのコラボレーションで知られる、デザイナー兼映画監督のウィンストン・ハッキングが手がけた。
最新作『Akousmatikous』はCD、LP、デジタルで5月19日に発売!国内流通仕様盤CDには解説が封入される。