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Man Alive!
King Krule
RELEASE: 2020.02.21
月に吠えるストリートの詩人キング・クルール、新作完成 !
若かりし頃の迷いや苦しみを、美しくも身を切るようなストーリーや詩にストレートに昇華させた前作『The Ooz』から約3年、孤高の天才を更なる高みへと押し上げた待望の3rdアルバム『Man Alive!』
2013年に19歳で『6 Feet Beneath The Moon』でアルバム・デビュー。たちまち耳の早いリスナーから“神童”として注目を集め、続く19曲入りの大作セカンド『The Ooz』(2017)に寄せられた高い評価でテン年代SSWの旗手の座を固めたキング・クルールことアーチー・イヴァン・マーシャルが、待望のスタジオ新作アルバム『Man Alive!』を2月21日にリリースすることを発表した。これに合わせて、最新シングル「(Don't Let The Dragon) Draag On」のMVを解禁している。
今やロンドンでもっとも活気あふれる文化的なるつぼ/クリエイティヴなハブに発展した南ロンドン=ブリクストン~ペッカム圏(ダブステップ以降のジャズ新波の盛り上がり、シェイムやブラック・ミディといったポスト・パンクなインディ勢を育んだ土壌)に生まれそのボヘミアンかつ多文化な気風をいっぱいに吸って成長した彼は、エイミー・ワインハウス、アデル他を送り出したパフォーマンス・アート校であるブリット・スクールを経由し、ギターとサンプラーを手に10代半ばでDIYな音楽活動をスタートさせた。Zoo Kidから2011年にキング・クルールに改名後、先述の2作を筆頭にアーチー・マーシャル名義でのオーディオ・ヴィジュアル作品『A New Place 2 Drown』(2015)も含むいくつもの作品を発表している。
ティーンエイジ・ライフを囲む挫折・不安・ロマン・怒り・孤独をザラついた都会的なリリシズムに昇華した歌詞。フィフティーズのロックンロール、サーフ・ロック、ダブ、パンク、ヒップホップ、アーバン・ビート、ソウル、ジャズと幅広い影響を自己流にブレンドするネット世代のフュージョン感覚。フラストレーションの咆哮からフラジャイルな独白まで自在な振れ幅を誇る、マッチ棒のような体躯からは想像もつかないバリトン・ヴォイス ―― そのオーガニックで感性豊かな音楽性に、イアン・デューリー、ポーグス、リバティーンズに至るビートなパンク詩人を生んだ母国イギリスはもちろんビヨンセやアール・スウェットシャツらアメリカ勢からもラヴコールが送られてきた。
共同プロデュースおよびミキシングに前作から引き続きディリップ・ハリス(マウント・キンビー、サンズ・オブ・ケメット他)が参加、イグナシオ・サルヴァドーレス(Sax他)ら慣れ親しんだ顔ぶれの並ぶ『Man Alive!』は音楽的には『The Ooz』の延長線上にあると言える。しかしフィルターを通さず何もかも詰め込んだ前作に較べてコンパクトにまとまった本作は、夢想と現実、ヴァーチャルとリアルがシュールに交錯する抽象度の高い映像的なサウンドスケープの内側に聴き手を深く引き込んでいく。25歳になったキング・クルールの、ブルーにこんがらがった心理をじかに感じることができる1枚だ。
待ちに待った最新アルバム『Man Alive!』は、2月21日(金)にリリース決定。国内盤CDには、歌詞対訳と解説書、そしてボーナストラック4曲が封入される。現在iTunes Storeでアルバムを予約すると、本日公開された「(Don’t Let The Dragon) Draag On」がいち早くダウンロードできる。