The Best Of Quantic
Quantic
RELEASE: 2011.07.23
中南米〜ヨーロッパ〜アフリカをグルリと回る
壮大なミュージック・ジャーニーへようこそ!
良質かつ斬新なサウンドプロダクションによって幅広いリスナーを虜にしてきたクァンティックのデビュー10周年を記念した2枚組ベスト・アルバムが登場!
最近のダンス・ミュージックには正直言って疎いですが、センスのいいものは大好きで、Quanticのような無節操なセンスのよさと来ればとことんのめり込めます。次に何をやるか予想できない彼は相当な数の作品を出しているのでこのベスト盤は万華鏡のようなものです。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
「初期のリリースから今に至るまで、クァンティックにはずっと感心させられている。彼は常に驚かせてくれるし、決して期待を裏切らない!真の偉人であり、巨大なインスピレーションだ」
ジャイルス・ピーターソン
中南米〜ヨーロッパ〜アフリカをグルリと回る壮大なミュージック・ジャーニーへようこそ!
本作は、 クァンティックことウィル・ホランドがこの10年に渡って繰り広げてきたチャレンジの一部をまとめ たベスト・アルバムである。とはいえ、2枚組CDの容量ギリギリまで楽曲を収録し、ヴォリューム感は満点。通して聞くと、彼が描き出してきた音楽世界の広大さを再認識させられるだろう。
ウィルの活動は多岐に渡る。 クァンティック名義のアルバム『The 5th Exotic』でデビューを飾ったのは、01年のこと。イギリスはブライトンを拠点にするレーベル、<トゥルー・ソウツ>のブランニュー・ホープとして世に出た彼は、そのマージナルなブレイクビーツによって一躍同レーベルの看板アーティストに 成長。
以降、ファンクやラテン、レゲエ/ダブの旨味をたっぷり練り込んだ傑作を連発し、プロデューサー/リミキサー/DJとして世界的な活躍を展開してきた。また、ウィルのライヴ・プロジェクトとした立ち上げられたのが、クァンティック・ソウル・オーケストラである。そこではファンクやラテンのロウな魅力を凝縮 し、生音のグルーヴ感を開花させている。その後、南米コロンビアのカリへと移り住んだ07年以降は現地 ミュージシャンとも積極的にコラボレート。その成果は、レコードの世界的な成功と共にライヴバンドとしても華々しい活動を展開しているクァンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロや、レゲエとラテンのミッシングリンクを繋ぐフラワリング・インフェルノという2つの名義に結実している。このベスト・アルバムにはそうしたアルバム群からチョイスされたものに加え、今では入手困難なコンピや12インチ収録楽曲などを幅広く収録。
近年彼のファンになった方であれば初期のクァンティックの作風に新鮮な驚きを覚えるだろうし、長年のファンであれば、セレクションの妙に唸る方も多いだろう。ヴィンテージなファンク、スモーキーなダブ、滋味溢れるコロンビアン・フォルクローレ、艶やかなサルサ、クラブ・オリエンテッドなブレイクビーツ……ここには、クァンティックの10年分の軌跡がヴァラエティー豊かにまとめられている。そし て、そのいずれにも等しく横たわる彼のスタンスを垣間みることもできるはずだ。音楽に対するピュアな情熱、真摯かつ丁寧なサウンドプロダクション、流行に左右されることのない確固たるヴィジョン。その無骨なまでの音楽人ぶりを本作で確認してほしい。この夏一番オススメしたい作品です!!!
*また2007年にiPod+iTunesのCM曲として大ヒットした、トロピカルなラテン・フレーバー満載のクァンティックとニコデマスの共作「Mi Swing Es Tropical」も収録されておりますので、お見逃し無く!!