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幾何学模様 (Kikagaku Moyo) / フジロックフェスティバル '22出演決定 まるで70年代からタイムスリップしてきたような唯一無二のスタイルで 世界中を魅了する幾何学模様が、活動休止前最後のアルバムを発表 故郷の日本で作り上げたパンデミック以降のサイケデリア『クモヨ島』から 新曲「Cardboard Pile」がミュージックビデオと共に解禁

2022.04.11

幾何学模様 (Kikagaku Moyo) / フジロックフェスティバル '22出演決定 まるで70年代からタイムスリップしてきたような唯一無二のスタイルで 世界中を魅了する幾何学模様が、活動休止前最後のアルバムを発表 故郷の日本で作り上げたパンデミック以降のサイケデリア『クモヨ島』から 新曲「Cardboard Pile」がミュージックビデオと共に解禁

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幾何学模様 (Kikagaku Moyo) / フジロックフェスティバル '22出演決定 まるで70年代からタイムスリップしてきたような唯一無二のスタイルで 世界中を魅了する幾何学模様が、活動休止前最後のアルバムを発表 故郷の日本で作り上げたパンデミック以降のサイケデリア『クモヨ島』から 新曲「Cardboard Pile」がミュージックビデオと共に解禁

まるで70年代からタイムスリップしてきたような風貌の5人組、幾何学模様。これまで10年に渡って海外を中心に活動し、クルアンビンやキング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードといった現在のインディーシーンの先頭を走るアーティストたちとも親交が深く、世界各国でソールドアウト公演を連発、先日にはフジロックへの出演も発表され話題となっている。彼らの新作『クモヨ島 (Kumoyo Island)』は自身のレーベル〈Guruguru Brain〉からリリースする第三弾で、シカゴ出身のギタリスト、ライリー・ウォーカーとのコラボ・ライヴ盤『Deep Fried Grandeur』を間に挟みつつ、前作『Masana Temples』からおよそ4年ぶりのオリジナルアルバム。5月6日 (金) に世界同時でデジタル/ストリーミング配信でリリースされ、5月25日 (水) に国内盤CD、そして数量限定のTシャツ・セットが発売される。

今回の発表に合わせて新曲「Cardboard Pile」がミュージックビデオと共に公開された。幾何学模様らしいサイケデリックな映像は気鋭クリエイターの葛飾出身が手がけている。

Kikagaku Moyo - Cardboard Pile


シタール奏者を含む、一風変わった名前を持つ彼らは祖国の日本では知る人ぞ知る存在だが、ブラック・エンジェルズが主催する『LEVITATION』や、過去にテーム・インパラやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインが出演した『Desert Daze』など、世界中のサイケフェスに毎年のように出演している。年間100を超えるライブでソールドアウトを連発し、Issey MiyakeやGUCCIなど、ファッションブランドとのコラボもするなど、インディバンドの枠を超えた自由な活動を続けている。

もともとは2012年の夏、高田馬場の路上でひっそりとスタートした幾何学模様。楽器演奏もビギナー同然だった彼らだが、全曲をたった1テイクでレコーディングしたファーストアルバム『Kikagaku Moyo』をBandcampに上げたところ、オーストラリアのバンドから連絡があり初の海外ツアーを行うことになる。一方、国内では自主企画イベント『TOKYO PSYCH FEST』をスタートすると、そのDIY精神がコアな音楽ファンの間で徐々に注目を集めるようになっていく。

その後、リーダーのGo Kurosawa(D, Vo)とTomo Katsurada(G, Vo)は拠点をオランダのアムステルダムへと移し、普段はネットでやりとりをしつつ、レコーディングやツアーの直前に集合するという自由かつインターナショナルな活動スタイルにシフト。ポルトガルのジャズミュージシャンBruno Pernadas をプロデューサーに迎えた前作『Masana Temples』では、これまでのガレージサイケやジャズ、インド古典音楽、民謡などをミックスした音楽性にブラジル音楽のエッセンスも加わり、ますますカテゴライズ不能なサウンドスケープへと進化した。本作は、そんな彼らのコンセプトをさらに推し進めた内容となっている。

レコーディングは今回、彼らが活動初期に使っていた浅草橋のツバメスタジオにて行こなわれた。ロックダウンやパンデミックによるツアー活動停止の間の拠点としてアムステルダムを選んでいた彼らは、下町もしくは故郷の町の古い繁華街に帰ってきたことで、自由な感覚が再燃したのを感じたという。東京に滞在していたおよそ1ヶ月半の間、これまでストックしていたアイデアの断片を洗い出し、それらをスタジオで構築することにより本作を完成させたのだ。

冒頭曲「Monaka」は、まるで60年代のプログレッシヴロックのような壮大なオープニングから一転、「モ、ナ〜カ、ナカナカノ」と語感の心地よさにフォーカスしたようなユニークな歌詞を耳元でささやく。そのASMR的な音の手触りとユニークな言葉遊びに身をよじらしていると、続く「Dancing Blue」ではクルアンビンを彷彿とさせるワウギターが、コロコロ転がるリズムの上で軽やかに舞う。音数を削ぎ落としたミニマルなアンサンブルが続くと思いきや、3曲目の「Effe」は天から降り注ぐようなリヴァーブが空間を埋め尽くし、聴き手を「はらいそ」へと導いてゆく。

「Meu Mar」は、ブラジルのシンガーソングライターERASMO CARLOSのカヴァー。オリジナルのポルトガル語の歌詞は、英語に翻訳されたのち日本語に変換されている。この曲と、アルバムのクライマックスを飾る「Yayoi Iyayoi」では珍しく日本語を歌う彼らを堪能できるのも、本作の魅力の一つだ。

まるでジェットコースターに乗って時空を駆け抜けていくような前半と、ビートルズの「Tomorrow Never Knows」を思わせるサイケデリックな後半、その落差が圧巻の「Cardboard Pile」や、擦り切れたテープを再生しているようなローファイチューン「Gomugomu」、ボーズ・オブ・カナダへ愛が炸裂したかのような「Daydream Soda」、変拍子とギターリフの絡みが麻薬的にループする「Field of Tiger Lilies」など、曲ごとに全く異なるアプローチをしていながらどの曲も幾何学模様としか言いようのない、強烈なオリジナリティを放っている。

美しいアンビエントソング「Maison Silk Road」の余韻とともに、アルバムは幕を閉じる。『クモヨ島』と名付けられた本作『Kumoyo Island』は、帰国の途に着く彼らが上空から垣間見た、雲越しの島国、日本の姿にインスパイアされて付けたのだろうか。真意のほどは直接本人たちに確かめる他ないが、世界中どこにいても「オルタナティブ」であることを貫いてきた彼らにしか到達し得ない地平が、ここには広がっている。

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